2024年8月26日月曜日

団地にどの程度のエアコンが付けられるのか

団地に詳しい建築家、団地不動産の吉永です。

団地は風通しがいいとはいえ、エアコンなしで夏を過ごすのはつらいものです。団地にはどの程度のエアコンが付けられるのでしょう。つけられるかどうかの条件は二つあります。


一つ目は冷媒管を外に通す穴が壁にあいているかどうか、その下に室外機を置けるスペースがあるかどうかです。穴が無ければ新たにあけられればいいのですが修繕規則で禁止されていることが多いです。団地によっては
開ける位置や大きさを限定して許可している場合もありますので購入前に調査するとよいでしょう。

二つ目はエアコンのためのコンセントがあるかどうかです。エアコンはたくさんの電気を使う機械ですのでブレーカーが落ちないように専用のコンセントを使うことが望ましいです。



団地は襖の開け閉めで続き間にできますので広い部屋用のエアコンを一つつけて複数の部屋を賄うというも手も考えられます。ただし
14畳用を超えるエアコンでは200Vのコンセントを用意しなければなりません。団地によっては200Vは引き込めないところもありますので注意が必要です。


以上考えると、最近のマンションのようにどの部屋でも自由にエアコンをつけるのは難しい場合が多いです。購入してからしまった!ということが無いように買う前に電気関係をじっくり調べることが必要です。購入時には専門家に調べてもらうことをおすすめします。

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2024年8月21日水曜日

団地にビルドイン食器洗い乾燥機はつけられるか

団地に詳しい建築家、団地不動産の吉永です。

団地にビルドインの食器洗い乾燥機をつけたいというご希望もよくあります。これは可能なのでしょうか。


ビルドイン食洗器は使う電気の量が大変大きい設備です。そのお宅で一度にどれくらいの電気量が使えるか=どれくらい電気容量があるかによります。団地の管理規約で上限が決められていることもあります。

改装後に使う電気製品を食器洗い乾燥機も含めて想定して、消費する電気量が容量を超えなければOKです。ただしこの計算はやや専門的ですので工務店や電気工事業者に確認してもらったほうが確実です。

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2024年8月5日月曜日

団地に床暖房はつけられるか

団地に詳しい建築家、団地不動産の吉永です。

床暖房はつけたい…これもよくあるご要望です。結論から言うと不可能と考えています。


まずガスの場合では床暖房の分、給湯性能の大きい給湯器に変更しなければなりませんが団地の規約上、変えられないケースが多いです。仮に変えられるとしても給湯性能が上がれば大きさや取り付け方が変わるため現在の位置から変更する必要があります。その時に動かせる位置があるのかどうか、配管をそこまで持って行けるか(場合によってはコンクリートに穴をあけることも)どうかという点でかなりハードルは高いです。


電気式も考えられますが、団地では電気容量が現代の住宅に比べて小さいため、床暖房分を賄うことはかなり難しいです。

それでも床が冷たいのが嫌だという方には針葉樹系の無垢のフローリングがおすすめです。特にスギフローリングが冬でも冷たくないので採用を考えてみてください。


コルクタイルもおすすめです。

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2024年7月31日水曜日

2024年夏季休業について

下記の期間、夏季休暇をいただきます。

8月18日(日)~8月24日(土)

メールでのお問い合わせは通常通り受け付けておりますのでお気兼ねなくご連絡ください。



2024年7月29日月曜日

団地でキッチンはどの程度位置を変えられるか

団地に詳しい建築家、団地不動産の吉永です。

前回は浴室、トイレ、洗面がどの程度動かせるかについてお話ししました。今回はキッチンの場合です。


どの程度動かせるかは外に出ていく排水管が床からどの程度の高さにあるかによって決まります。壁付のキッチンをペニンシュラ型に変更する場合を例に説明しましょう。

まず一つ目の例。この例では排水管が床下にありました。水は低い方に流れますから外に出ていく高さが低ければ低いほど遠く離すことができ位置の自由度が高くなります。

事例1:リノベーション後
事例1:リノベーション後

事例1:リノベーション前

もう一つの例。こちらは床より高い位置に排水管がありました。普通に考えると壁際からキッチンを動かすのは難しいのですが、排水管からペニンシュラキッチンまで配管スペースを床上に設けて実現させました。ベランダに出るのにはこの配管スペースをまたがないといけませんが、頻繁に出入りすることもないためキッチンの移動を優先させました。

事例2:リノベーション後
事例2:リノベーション後、窓際床上に配管スペースがある
事例2:リノベーション後、窓際床上に配管スペースがある


事例2:リノベーション前

このようにどの程度動かせるかはケースバイケースであるため購入時は注意が必要です。内覧時に専門家を連れていくことをおすすめします。

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