設備を現状の位置から別の場所へ移設する場合、コストを抑えた設計をしていると、途中でどうしても配管や配線を露出させざるを得ないことがあります。スケルトンにして床・壁・天井をすべて作り直すのであれば隠すことができますが、既存の床・壁・天井を残したまま工事を行う場合、移設した設備までの配管が隠しきれず、どうしても露出してしまいます。
また、団地はそもそも配管を露出させる前提で設計されていることが多く、これまでの改修で既に露出しているケースも少なくありません。せっかくリノベーションをするなら、できる限り配管を露出させたくありませんし、やむを得ず露出させる場合も目立たないようにしたいものです。そこで、いくつかの工夫をご紹介しましょう。
例えば、天井を改修せずに照明の位置だけを移動させたい場合、元の引っ掛けシーリングから露出配線を延ばし、新しい場所に引っ掛けシーリングを設置するケースが多いです。これを避ける一つの方法として、既存の引っ掛けシーリングに取り付けられるダクトレールを設置する手があります。これなら配線を露出させずに済みますし、ダクトレールの範囲内で照明を自由に動かすことができます。
■お問い合わせ先 建築家不動産 団地不動産担当 吉永健一 お問い合わせフォームはこちら→