2024年5月21日火曜日

団地を買いたいけど耐震性が心配な方へ

団地に詳しい建築家、団地不動産の吉永です。

団地を買いたいけど耐震性が心配、というご質問もよくいただきます。分譲ではありませんがUR賃貸住宅を例にお話ししましょう。

平成7年1月に発生した阪神・淡路大震災では最大で震度7の大規模地震を経験しましたが、UR賃貸住宅では、住宅階に大きな被害を受けた事例はなく、ごく一部の棟でピロティ階の柱の破壊が見られたものの、人命に係る被害はありませんでした。また、平成23年3月に東日本大震災が発生しましたが、住宅階及びピロティ階ともに大きな被害を受けた事例はありませんでした。
古い団地でも被害が少なかった理由としては以下のように解説されています。
旧耐震基準で建設したUR賃貸住宅においても、大震災時にも大きな被害を受けなかったのは、旧耐震基準上必要とされる耐震性を確保していることに加えて、1戸1戸の住宅の境に耐震上有効な壁が規則的に配置されていることによって、安全上の余力があったためと考えられています。
以上UR賃貸の場合ですが例えばURも昔はマンションデベロッパーのように団地を建設し販売していた時期がありました。その時に建てられたUR(日本住宅公団もしくは住宅都市整備公団)の分譲団地は賃貸と同じように建てられていますので耐震性は同等と言えるでしょう。またその他の分譲団地においても概ね同等と考えてよいと思います。

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