2024年5月13日月曜日

廃墟にならない団地の選び方

団地に詳しい建築家、団地不動産の吉永です。

「将来廃墟にならないだろうか」、これらは団地を買ってリノベーションすることを検討される方からの相談でよく質問されることです。

修繕積立金が足りないため修繕工事が適切に行われず廃墟になる可能性がある…という記事を特に中古マンションの情報収集に熱心な方は目にすると思います。では団地はどうなのでしょう。


5階建てのいわゆる団地ではエレベーターや給水ポンプなど大掛かりな設備のないためマンションに比べて修繕積立金は安くて済みます。マンションの修繕積立金は国交省の目安で235円~430円/㎡・月(15階建て未満、1000㎡未満の場合)とされていますが5階建て程度団地の場合は国交省の目安を多少下回っていても心配しなくてもいいでしょう。


いつどのような工事をするかを定めている長期修繕計画もポイントです。必要な工事を必要な時期に行わないと資金があっても意味がありません。長期修繕計画は前回の建て替えの有無の確認同様、団地管理組合に問合せして閲覧します。売主が過去のものを持っている場合もあります。こちらも不動産業者が手配することが多いです。



修繕積立金を不足なく集め、適切なタイミングで適切な修繕工事を行っていれば建物がボロボロになるいわゆる廃墟団地になることはないでしょう。 ただし計画が適切かどうかは建築の知識がないと難しいので不動産業者では判断できないことがあります。団地不動産は代表の吉永が一級建築士であり大規模修繕工事に精通しております。どうぞお問い合わせください。

■お問い合わせ先 建築家不動産 団地不動産担当 吉永健一 お問い合わせフォームはこちら→