先月、プロフィール用の写真を撮影するために、富田団地を訪れました。団地を背景にしたポートレートを撮りたいと考え、撮影スポットが豊富であることに加え、帰りにおいしいランチも楽しめそうだという理由で、この場所を選びました。
訪れたのは3月末。まだ緑は芽吹き始めたばかりでしたが、団地ならではの空間の広がりや建物の表情のおかげで、良い写真を撮ることができました。
団地の商店街というと、シャッターが下りた店舗が目立ったり、高齢者向けの施設が中心になっていたりするイメージを持たれることもあります。しかし、この商店街にはそうした印象とは異なる魅力があります。「燕苑」をはじめ、チェーン店の中でも評判の高い「千房」、団地の中にある酒蔵「足立農醸」、朝どれの野菜が並ぶ人気の八百屋「八百」など、わざわざ足を運びたくなるお店が揃っています。
中でも印象的だったのが、今では珍しくなった模型店「タギミ」です。ちょうどプラモデルのセールが行われており、店内には外から訪れたと思われるお客さんの姿も見られました。「シナンジュはありますか?」といった問い合わせの電話も入り、その分野ではよく知られたお店であることがうかがえます。店頭に貼られた模型イベントのポスターを眺めながら、かつてプラモデルに夢中になっていた頃の記憶がよみがえりました。
こうした魅力的なお店が揃っている理由について商店会の方にお話を伺うと、意識的にテナントの誘致(リーシング)を行っていることが背景にあるとのことでした。
鉄道駅からはやや距離があり、バス利用が前提となる立地ではありますが、それを補って余りある豊かな日常がここにはあります。おいしい食事や懐かしいお店との出会いを楽しみに、訪れてみてはいかがでしょうか。
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