2025年11月4日火曜日

団地リノベーション、壁紙や床材の色、現場で確認するときのコツ

団地に詳しい建築家、団地不動産の吉永です。

施主が現場に行くタイミングとして、壁紙やフローリングなどの仕上げを最終決定するとき、というお話を以前にしました。
では、実際に仕上げを現場で決める際には、どんな点に気をつければよいのでしょうか。いろいろありますが、今回は「色を決めるときのコツ」をご紹介します。



壁紙や塗装などの仕上げ材は、面積が大きくなるほど色や質感の特徴がはっきりと出てきます。
たとえば、薄い色はより薄く、濃い色はより濃く、赤みのある色はより赤く見えます。模様のあるものは、模様の存在感が強調されます。
そのため、できるだけ大きなサンプルで確認することが大切です。壁紙のカタログでは5cm角ほどの小さな見本が一般的ですが、メーカーに依頼すれば30cm角ほどのサンプルを用意してもらえます。


次に、サンプルを現場に持ち込んで実際の環境で確認することが重要です。室内の明るさや光源の種類(自然光・電球色・昼白色など)によって、色の見え方は大きく変わります。照明がまだ取り付けられていない段階では、昼間の自然光のもとで確認するのが理想的です。

また、サンプルを置く位置にも注意しましょう。床材は床の位置に、壁材は壁の位置にあてて確認します。床材を壁に立てかけたり、壁紙を床に置いたりすると、光の当たり方や目線の角度が異なり、実際に仕上がったときの印象とずれてしまうことがあります。

仕上げ材の選定は「実物大」「実際の明るさ」「実際の位置」で確認する——この三つを意識すると、完成後のイメージがぐっと現実に近づきます。

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2025年10月29日水曜日

SUVACO特集に協力しました|懐かしくて新しい団地リノベ

団地に詳しい建築家、団地不動産の吉永です。

建築家と設計事例を紹介するサイト「SUVACO」の団地リノベーション特集記事に協力しました。代表の吉永が、団地に詳しい建築家・不動産の専門家としてインタビューを受けています。記事では、団地リノベで失敗しないためのポイントや心得をまとめています。ぜひご覧ください。


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団地リノベーション工事中、現場に行くタイミングと差し入れのマナー

団地に詳しい建築家、団地不動産の吉永です。

工事が始まってから、施主はどのタイミングで現場に行けばよいか。前回お話しした通り、仕上げの最終決定や解体終了時に行く必要があると思われます。

その他、行くタイミングとして「現場の人にお茶やお菓子を持って行った方がいいのだろうか」「持って行くとするとどれくらいの頻度で行ったらいいのだろうか」とお客様によく尋ねられます。職人さんはそれぞれ自分の好みの飲み物などを用意していますので、あまり頻繁に持って行かなくても大丈夫です。昔は甘い缶コーヒーが定番でしたが、好みもあるようですので無糖の飲み物も用意した方がよいでしょう。また、プルトップの缶飲料は倒すと現場を汚す可能性があるため、蓋つきが好ましいです。お菓子も飛び散るようなものは避け、ひとつひとつ包装されているものがよいと思われます。

また、現場を訪れるときは必ず現場監督に前もって連絡しておきましょう。日によっては職人がいない時間帯もありますし、一般の方が入ると汚れたり、危険な作業をしていることがあります。

現場への訪問は、無理のない範囲で。顔を合わせて言葉を交わすだけでも、現場の雰囲気がぐっとよくなるものです。

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2025年10月21日火曜日

団地リノベーション工事中、現場に行くのはいつ?リノベ工事中の施主の関わり方

団地に詳しい建築家、団地不動産の吉永です。

工事が始まってから、施主はどのタイミングで現場に行けばよいのでしょうか。
完成・引き渡し前に検査のため訪れるのは必須として、その他の機会にも行く必要はあるのでしょうか。


一般的には、壁紙やフローリングなどの仕上げを最終決定する際には、現場で確認していただくことが多いです。
工期が1か月程度と短い場合は、着工時に決めることもありますが、数か月に及ぶ場合は竣工の1〜2か月前に現場確認の機会を設けるのが一般的です。


また、解体後にこれまで見えなかった部分の状態を確認してもらうこともあります。
コンクリートや配管の状態によっては、設計の想定を変更する必要が生じる場合があるため、その判断に施主の確認が欠かせないからです。


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2025年10月14日火曜日

団地リノベーション、工事契約前の要チェック事項|あとで後悔しないために──契約前の図面チェック術

団地に詳しい建築家、団地不動産の吉永です。

いよいよ工事請負契約。契約前に、設計図面を穴があくほどしっかり確認しましょう。設計時の打ち合わせと違う箇所があれば、契約前なら修正しやすく、後々のトラブル予防にもなります。

便器や照明などの設備機器は品番が図面や仕様書に記載されていることが多いので、念のためネットで品番を検索して確認しておくと安心です。コンセントやスイッチの位置や数も確認しておきましょう。

仕上げの色や模様を細かく決めている場合は、打ち合わせ通りになっているかを必ずチェックしてください。タオル掛けなどの金物類が抜け落ちていないかも見落としがちなので要注意です。

設計中に打ち合わせした内容が反映されていなかったり、逆に誤って反映されていることがあります。特に何度も変更した箇所や、最初の相談段階で決めた内容は間違いやすいので、いつもより細かく確認することをおすすめします。

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