2025年12月5日金曜日

連載:暗く考えてない?実は明るい団地の暮らし|若い世代が戻り始めた団地

団地に詳しい建築家、団地不動産の吉永です。

近年、住まいとしての団地が再評価され、団地を選択肢に加える方が増えてきました。一方で、老朽化や高齢化といったイメージから、団地を敬遠されている方もまだ多いのではないでしょうか。

そこで、12月以降の団地不動産ブログでは、団地に関する不安や疑問にひとつずつお答えする連載記事をお届けしていきます。団地に興味のある方や、住もうか迷っている方の参考になれば幸いです。
※写真と記事の内容は関係ありません

今回は「団地の高齢化」をテーマにお話しします。この記事の準備をしている際、興味深いニュースを目にしました。

多摩センターで賃貸業を営む都市農住事業株式会社の寺澤利男代表は「駅近くの物件はすぐに埋まっており、空室は少ないように感じる。コロナ禍以降、都心に住まなくても良い環境にもなっているのでは」と話す。(中略)また、市は転入者(国内)の年齢構成も公表した。20代から30代のファミリー層が増加。20〜39歳までの人が全転入者の約57%を占めている。20代、30代共に他自治体からの転入が超過。0〜4歳は全体の5%を占める。市は「多摩市がファミリー世帯、プレファミリー世帯の受け皿になっている」としている。
記事には、過去に力を入れていた入居促進施策の実施頻度が減ってきているといった指摘もあり、若い世代の流入によって、長年課題とされてきた高齢化が自然に解消される可能性も感じられます。 とはいえ、現時点で高齢化率が高いのは事実です。しかし、団地がなぜ高齢化したのか、その背景をたどると、高齢化は必ずしもネガティブな現象ではないことが見えてきます。 次回は、この「団地の高齢化の背景」について、もう少し掘り下げてみたいと思います。

※写真と記事の内容は関係ありません

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2025年11月26日水曜日

ABEMA Prime出演!いま伝えたい「団地のほんとうの魅力」

団地に詳しい建築家、団地不動産の吉永です。

11月21日放送の ABEMA Prime「団地がいまアツい!知られざる魅力と可能性は?」 に出演し、団地の魅力や可能性についてお話しする機会をいただきました。


番組では、コメンテーターのみなさんから
「団地ステキ!」
「子育てにいい」
「みんなで住みましょう!」
といったうれしい言葉をいただき、まだ十分に知られていない“住まいとしての団地”の魅力をお伝えすることができました。


団地は住まいとしてのクオリティが高いだけでなく、コロナ禍を経て、住まいの価値を見つめ直す動きの中で、シンプルで人とのつながりを大切にする暮らしを選ぶ方が増えています。こうした時代の変化も、団地再評価の追い風になっていると感じます。

今回の放送をきっかけに、視聴者のみなさんが団地の魅力に気づき、住まいの選択肢の一つとして団地を検討していただけたら、とてもうれしく思います。

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見逃し配信
・Youtube ABEMA Primeチャンネル(短縮版)
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番組のSNSなどを拝見すると、団地に関する疑問や質問が多く寄せられていました。
いまもなお、住まいとしての団地にネガティブなイメージを持っている方や、暮らすうえで不安を抱えている方が少なくないことがわかります。

そこで、12月以降のブログでは、そうした不安や疑問にひとつずつお答えする記事を連載形式で書いていこうと思います。団地に興味がある方や、住もうか迷っている方の参考になれば幸いです。

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2025年11月20日木曜日

ABEMA Prime「団地がいまアツい!知られざる魅力と可能性は?」に出演します

団地に詳しい建築家、団地不動産の吉永です。

明日 11/21 の22時より放送される
スタジオ出演いたします。放送終了後は6日間無料で視聴できるとのことです。

いま団地が注目されている理由や、その魅力・可能性について、団地に詳しい建築家としてお話ししたいと思います。

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2025年11月12日水曜日

団地リノベーション、引渡し前の施主検査で見るべきポイント

団地に詳しい建築家、団地不動産の吉永です。

工事がひと通り完了した段階で、施主検査(竣工検査・完了検査・引渡し前検査とも呼ばれます)を行います。タイミングとしては、まず工務店が自主検査を行い、設計事務所が関わっている場合はその検査も終えた後が理想です。工務店や設計事務所が見つけた不具合の手直しが済んだ段階で実施すると、スムーズに確認できます。



検査には、設計図や着工後の打合せ資料などを持参しましょう。図面や打合せ内容と実際の仕上がりが一致しているかどうか、見比べながら確認します。堂々と間違っているとプロでも気づかないことがありますので、きちんと図面と照らし合わせることが大切です。


また、図面通りできていても「ああここに手摺があったらな…」など実現してみるとこうすればよかったということが出てきます。それも今から手を加えられるところであれば直せますのでチェックしておきましょう。



設備や建具など動くものを動かしてみたり、タオル掛けなど壁に取り付けられているものがぐらつかないか確認しましょう。


あとは傷や汚れの確認です。小さなものについては人によって気になる/気にならないが異なりますので、お住まいになる方全員で確認することをおすすめします。


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2025年11月4日火曜日

団地リノベーション、壁紙や床材の色、現場で確認するときのコツ

団地に詳しい建築家、団地不動産の吉永です。

施主が現場に行くタイミングとして、壁紙やフローリングなどの仕上げを最終決定するとき、というお話を以前にしました。
では、実際に仕上げを現場で決める際には、どんな点に気をつければよいのでしょうか。いろいろありますが、今回は「色を決めるときのコツ」をご紹介します。



壁紙や塗装などの仕上げ材は、面積が大きくなるほど色や質感の特徴がはっきりと出てきます。
たとえば、薄い色はより薄く、濃い色はより濃く、赤みのある色はより赤く見えます。模様のあるものは、模様の存在感が強調されます。
そのため、できるだけ大きなサンプルで確認することが大切です。壁紙のカタログでは5cm角ほどの小さな見本が一般的ですが、メーカーに依頼すれば30cm角ほどのサンプルを用意してもらえます。


次に、サンプルを現場に持ち込んで実際の環境で確認することが重要です。室内の明るさや光源の種類(自然光・電球色・昼白色など)によって、色の見え方は大きく変わります。照明がまだ取り付けられていない段階では、昼間の自然光のもとで確認するのが理想的です。

また、サンプルを置く位置にも注意しましょう。床材は床の位置に、壁材は壁の位置にあてて確認します。床材を壁に立てかけたり、壁紙を床に置いたりすると、光の当たり方や目線の角度が異なり、実際に仕上がったときの印象とずれてしまうことがあります。

仕上げ材の選定は「実物大」「実際の明るさ」「実際の位置」で確認する——この三つを意識すると、完成後のイメージがぐっと現実に近づきます。

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