2025年10月14日火曜日

団地リノベーション、工事契約前の要チェック事項|あとで後悔しないために──契約前の図面チェック術

団地に詳しい建築家、団地不動産の吉永です。

いよいよ工事請負契約。契約前に、設計図面を穴があくほどしっかり確認しましょう。設計時の打ち合わせと違う箇所があれば、契約前なら修正しやすく、後々のトラブル予防にもなります。

便器や照明などの設備機器は品番が図面や仕様書に記載されていることが多いので、念のためネットで品番を検索して確認しておくと安心です。コンセントやスイッチの位置や数も確認しておきましょう。

仕上げの色や模様を細かく決めている場合は、打ち合わせ通りになっているかを必ずチェックしてください。タオル掛けなどの金物類が抜け落ちていないかも見落としがちなので要注意です。

設計中に打ち合わせした内容が反映されていなかったり、逆に誤って反映されていることがあります。特に何度も変更した箇所や、最初の相談段階で決めた内容は間違いやすいので、いつもより細かく確認することをおすすめします。

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2025年10月7日火曜日

団地リノベーション工事費を抑えるコツ|“壊さない”という選択で、リノベ費用はまだ下げられる

団地に詳しい建築家、団地不動産の吉永です。

見積もりが予算オーバーしたとき、質を落とさずに工事費を削減する方法を数回にわたってご紹介しています。今回紹介する方法は、「解体する箇所を減らす」です。


たとえば既存の床がしっかりしていて、出入口の高さにも余裕がある場合は、今の床の上に新しいフローリングを重ね張りするという方法があります。
このやり方なら、床や下地を解体する費用だけでなく、新しい下地を作る費用も節約できます。床面積は広いため、その効果は意外と大きいものです。


また、間取り変更のために壁を撤去するケースもよくありますが、もし壁を10センチほど動かすだけなら、現状の壁を残したまま間取りを再考してみるのも一案です。
壁を壊すと、周辺の床や天井も補修が必要になるため、その分のコストが増えてしまいます。


さらに、スイッチやコンセント、照明位置を変えるために壁や天井を解体することもありますが、部分的な撤去や既存位置の活用で対応できる場合もあります。


このように解体範囲を減らすことで、解体費も新たに床壁天井を作り直す費用も省けます。
仕上がりの質を落とすことなく、コストダウンを実現できる、非常に効果的な方法です。

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2025年9月30日火曜日

年内、年度内に団地に引っ越しを考えている人はお急ぎを

団地に詳しい建築家、団地不動産の吉永です。

この時期恒例の記事を再掲します。


今年もいよいよあと二ヶ月ばかり、そして年度も後半に突入します。新年や来年度に向けて新居について考え始める時期ではないかと思います。中には団地に住み始めようと考えている方もいると思いますが、
「団地は空き家ばかりだから、すぐ見つかる。探すにはまだ早い」
と思っているあなた。急ぎましょう!その考えは甘いです。


団地は空き家ばっかりと思っていると大間違いです。まず、都市の中心部から歩いて通えるような位置にある団地は大抵満室で空いていません。なぜなら人気が高いから。多少古くても立地がよくて相場より家賃が安くしかも民間の賃貸住宅に比べて安心できるとなれば人気があるのも当然です。

例えば大阪市の福島区にある鷺洲第二団地もそんな団地のひとつです。いままで数組のお客さんをお世話しましたが2,3ヶ月は待たないと空きが出ません。また人気が高いので空きが出ても競争が激しく一般の方が確保するのはとても大変です。



中心部から離れれば大丈夫ではないかと思われるかもしれませんが、リモートワークが特別でなくなったコロナ禍以降は千里ニュータウンであっても空きは少なくなりました。



洛西ニュータウンなど最寄駅からバス便の団地には余裕がありますが仮に空きはあっても最上階はいやとか駅に近いほうがいいなと思って選び始めるとそのような条件のいい部屋はすでに埋まっていることが往々にしてあります。


つまり条件にピタリと合う団地を見つけるのには意外と時間がかかる。だから探し始めるなら早いに越したことはない。年内に見つけたい、ましてや引っ越したいとなれば今から探し始めた方がよいでしょう。団地不動産がそのお手伝いをいたします。

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2025年9月24日水曜日

団地リノベーション工事費を抑えるコツ|質を落とさずコストダウン!小物を施主支給するメリット

団地に詳しい建築家、団地不動産の吉永です。 

設計が完了して見積を取ってみると、工事金額が予算をオーバーしてしまうことはよくあります。しかし、できることなら予算を増やさずに、希望の住まいを実現したいところです。

そこでリノベーションやリフォームで質を落とさずに工事費を削減する方法を数回にわたってご紹介します。


1:タオル掛けなどの金物は「施主支給」にする
施工会社の見積には「諸経費」が含まれています。諸経費は総工事費に一定のパーセンテージを掛けて算出されるため、総工事費が大きいほど膨らみます。

そこで有効なのが、一部の建材や金物を施主支給にする方法です。施主支給にすれば、それらは総工事費に算入されず、その分諸経費も下がります。

フローリングや設備機器など大きなものを施主支給するのは難易度が高いですが、タオル掛けのように「購入して取り付けるだけ」で済む金物なら気軽に取り入れられます。

金額としては数万~十数万円程度の支給になりますが、諸経費を含めれば数万円のコスト削減につながります。



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2025年9月17日水曜日

団地リノベーションの設計の進め方|忘れていませんか?タオル掛け、手摺などの金物

団地に詳しい建築家、団地不動産の吉永です。

設計が終盤にかかり、そろそろ見積がスタートするという時期、うっかり決め忘れていることは何かないでしょうか。よく忘れがちなのは金物類です。


タオル掛けや手摺など金物類の抜けがないか確認しましょう。それくらい後から付けられるのでは?と思うかもしれませんが、取り付け位置は補強しなければいけません。そのため後から付けようとすると、場所や製品が限られたり、見栄えの悪い補強材が表に現れることになります。正確な位置は工事が始まってからも決められるので大雑把にどのあたりにどんな金物が付くか想定する必要があるのです。参考にお住まいの家の金物類がどこについているか確認してみましょう。それと同等のものが新居につくはずです。



また、製品が廃番になっていないか、あるいは廃番の予定がないか確認しましょう。工事が始まってから取り寄せようとしたところ廃番になっており、泣く泣く別のものに変更したり、在庫を取り寄せるのに時間と手間がかかったりします。工期中に廃番が決まっているなら早々に購入してしまうのも手です。

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