2025年12月10日水曜日

「団地を買ってリノベーション」記事リスト

団地に詳しい建築家、団地不動産の吉永です。

2024年から2025年11月まで当ブログにて連載してきた『団地を買ってリノベーションの記事リストを作成しました。

団地を買うところから、リノベーションして引き渡しを受け
るまでの全プロセスについて解説しています。協力してもらう不動産、設計、工務店の選ぶコツについても書いています。

団地を買う方、リノベーションする方はどうぞご参考にしてください。

2025年12月9日火曜日

高齢化する本当の理由は「住み心地のよさ」だった|連載:暗く考えてない?実は明るい団地の暮らし|

団地に詳しい建築家、団地不動産の吉永です。

前回の記事では多摩ニュータウンを例に20,30代の入居が増えていることについて書きました。若い世代の流入によって、長年課題とされてきた高齢化が自然に解消されるかもしれません。

とはいえ、現時点で高齢化率が高いのは事実です。しかし、団地がなぜ高齢化したのか、その背景をたどると、高齢化は必ずしもネガティブな現象ではないことが見えてきます。


何十年も団地に住んでいる方に話を聞くと、必ずといっていいほど「こんないいところ、出ていきたくない」という言葉が返ってきます。家賃の理由もあるとはいえ、団地は“仕方なく住む場所”では決してありません。

UR都市機構の前身、日本住宅公団のOBの方によれば、当初は入居後15年ほどで戸建てや民間マンションへ移り住むと想定していたそうです。しかし実際には、高齢になるまで数十年住みつづける人が多く、当時の関係者にとっては想像もしていない結果だったといいます。

団地の間取りでは二世帯居住が難しいため、親世代が「こんないいところを出ていきたくない」と住み続ければ、子ども世代は団地を出ざるを得ません。こうして高齢世帯の比率が増え、自然と高齢化が進むことになります。


一方で、子どもが巣立ち、老夫婦には家が大きすぎると感じて引っ越すタイミングで団地を選ぶ人も少なくありません。家賃が手頃で保証人が不要のUR賃貸は、新居として魅力的な選択肢です。駅から多少遠くても、通勤の必要はなくなり、商業施設や医療施設は徒歩圏内にそろっています。高齢期の暮らしとして十分な利便性があるのです。これも団地の高齢化を押し上げる要因ですが、メディアが語るような悲観的な状況とは大きく異なります。

つまり、団地の高齢化とは、住まいとしての団地の“住み心地のよさ”が生み出した結果でもあるのです。


■お問い合わせ先 建築家不動産 団地不動産担当 吉永健一 お問い合わせフォームはこちら→

2025年12月5日金曜日

連載:暗く考えてない?実は明るい団地の暮らし|若い世代が戻り始めた団地

団地に詳しい建築家、団地不動産の吉永です。

近年、住まいとしての団地が再評価され、団地を選択肢に加える方が増えてきました。一方で、老朽化や高齢化といったイメージから、団地を敬遠されている方もまだ多いのではないでしょうか。

そこで、12月以降の団地不動産ブログでは、団地に関する不安や疑問にひとつずつお答えする連載記事をお届けしていきます。団地に興味のある方や、住もうか迷っている方の参考になれば幸いです。
※写真と記事の内容は関係ありません

今回は「団地の高齢化」をテーマにお話しします。この記事の準備をしている際、興味深いニュースを目にしました。

多摩センターで賃貸業を営む都市農住事業株式会社の寺澤利男代表は「駅近くの物件はすぐに埋まっており、空室は少ないように感じる。コロナ禍以降、都心に住まなくても良い環境にもなっているのでは」と話す。(中略)また、市は転入者(国内)の年齢構成も公表した。20代から30代のファミリー層が増加。20〜39歳までの人が全転入者の約57%を占めている。20代、30代共に他自治体からの転入が超過。0〜4歳は全体の5%を占める。市は「多摩市がファミリー世帯、プレファミリー世帯の受け皿になっている」としている。
記事には、過去に力を入れていた入居促進施策の実施頻度が減ってきているといった指摘もあり、若い世代の流入によって、長年課題とされてきた高齢化が自然に解消される可能性も感じられます。 とはいえ、現時点で高齢化率が高いのは事実です。しかし、団地がなぜ高齢化したのか、その背景をたどると、高齢化は必ずしもネガティブな現象ではないことが見えてきます。 次回は、この「団地の高齢化の背景」について、もう少し掘り下げてみたいと思います。

※写真と記事の内容は関係ありません

■お問い合わせ先 建築家不動産 団地不動産担当 吉永健一 お問い合わせフォームはこちら→


2025年11月26日水曜日

ABEMA Prime出演!いま伝えたい「団地のほんとうの魅力」

団地に詳しい建築家、団地不動産の吉永です。

11月21日放送の ABEMA Prime「団地がいまアツい!知られざる魅力と可能性は?」 に出演し、団地の魅力や可能性についてお話しする機会をいただきました。


番組では、コメンテーターのみなさんから
「団地ステキ!」
「子育てにいい」
「みんなで住みましょう!」
といったうれしい言葉をいただき、まだ十分に知られていない“住まいとしての団地”の魅力をお伝えすることができました。


団地は住まいとしてのクオリティが高いだけでなく、コロナ禍を経て、住まいの価値を見つめ直す動きの中で、シンプルで人とのつながりを大切にする暮らしを選ぶ方が増えています。こうした時代の変化も、団地再評価の追い風になっていると感じます。

今回の放送をきっかけに、視聴者のみなさんが団地の魅力に気づき、住まいの選択肢の一つとして団地を検討していただけたら、とてもうれしく思います。

-----------------------------------------------------------------------
見逃し配信
・Youtube ABEMA Primeチャンネル(短縮版)
-----------------------------------------------------------------------

番組のSNSなどを拝見すると、団地に関する疑問や質問が多く寄せられていました。
いまもなお、住まいとしての団地にネガティブなイメージを持っている方や、暮らすうえで不安を抱えている方が少なくないことがわかります。

そこで、12月以降のブログでは、そうした不安や疑問にひとつずつお答えする記事を連載形式で書いていこうと思います。団地に興味がある方や、住もうか迷っている方の参考になれば幸いです。

■お問い合わせ先 建築家不動産 団地不動産担当 吉永健一 お問い合わせフォームはこちら→

2025年11月20日木曜日

ABEMA Prime「団地がいまアツい!知られざる魅力と可能性は?」に出演します

団地に詳しい建築家、団地不動産の吉永です。

明日 11/21 の22時より放送される
スタジオ出演いたします。放送終了後は6日間無料で視聴できるとのことです。

いま団地が注目されている理由や、その魅力・可能性について、団地に詳しい建築家としてお話ししたいと思います。

■お問い合わせ先 建築家不動産 団地不動産担当 吉永健一 お問い合わせフォームはこちら→