2026年7月1日水曜日

団地訪問記|街に開かれた心地よい空間、森之宮団地

団地とリノベーションに詳しい建築家/不動産屋の吉永です。

先日、URのトークショーに出演した際、少し早めに会場のある森之宮団地へ到着しました。時間に余裕があったので、中庭のベンチに座ってのんびり過ごしていました。


森之宮団地は、高層住宅だけで構成された団地です。高い建物に囲まれると圧迫感がありそうな印象を受けますが、実際に歩いてみると不思議と開放感があります。むしろ、ほどよく囲まれていることで安心感さえ覚えました。



その理由は、建物の配置にあるのかもしれません。住棟をきっちり四角く囲むのではなく、少しずつずらして配置することで視線が抜けます。さらに、1階の一部がピロティになっているため、建物の向こう側まで見通すことができ、空間がより広く感じられます。



もう一つ印象的だったのは、団地の住民ではなさそうな方が団地内を行き交っていたことです。団地の先にある大阪公立大学のキャンパスや森之宮第2団地へ向かう近道として利用されているのでしょう。

最近のマンションでは、防犯上の理由から敷地内への立ち入りを制限しているところも少なくありません。一方、森之宮団地は街の動線の一部として自然に人を受け入れています。



こうした「街に開かれた空間」であることも、この団地に窮屈さを感じない理由の一つなのではないでしょうか。

団地の魅力は建物だけではありません。人の流れや街とのつながりまで含めて設計されていることを、森之宮団地を歩きながら改めて実感しました。




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