2009年7月6日月曜日

「けんちくの手帖 architects'BAR~けんちく本つくりたい人あつまれ」で市街地住宅を語る

さる7月5日に私が友人たち、学生たちと企画運営している建築のトークイベント
「けんちくの手帖 architects'BAR~けんちく本つくりたい人あつまれ」を
開催しました。

ゲストはビルに見えて実は団地という知られざるセレブ団地[市街地住宅]について
研究している大阪市街地住宅研究会のみなさん…と言ってもわたしも
今回は団地プレゼンテーターとして出演しました。

今回の市街地住宅のトークショーの中では
住民へのインタビューをもとに
竣工当時から住んでいる方の思い出話や
最近住み始めた若い世代の方が楽しそうに住んでいる様子なども
伝えられました。

数ヶ月前に東京中央郵便局の建て替え問題が話題になりましたが、
そのとき鳩山邦夫、由紀夫兄弟が
こどものころ記念切手を買いにおとずれた思い出話をしていました。
このエピソードは学者たちが語る建築史的な価値よりも
あるいは鳩山邦夫氏の「焼き鳥」発言よりも
東京中央郵便局の存在価値を説明するには
説得力のある話だったと思います。

それは市街地住宅でも同じです。
建築が完成してからその後どのような
エピソードが繰り広げられたか。
保存活用の話にとどまらず、
あらたに設計する場合においても大切にしたいですね。