2024年10月29日火曜日

どの団地が分譲なのかの調べ方:その1

団地に詳しい建築家、団地不動産の吉永です。

買ってリノベーションするにも、ここに住みたいと思った団地が公営住宅やUR賃貸のように賃貸住宅の場合は購入することができません。分譲されている団地を買う必要がありますが、どれが分譲の団地なのかはどう調べればよいのでしょう。いくつかある方法を紹介しましょう。

富田第二住宅
その1:Yahooマップで調べる
調べたい団地をYahooマップで調べてみましょう。団地名が表示されます。団地名に「UR都市機構」「○○営」「●公社」「官舎」「社宅」「ビレッジハウス」などついているのは賃貸住宅ですので購入はできません。下の例はUR都市機構と頭についている棟はUR賃貸ですが、南側の富田第二住宅は分譲団地です。このように一見同じ団地でも賃貸と分譲が並んでいるところもあります。ちなみにgoogleマップではこの表示があいまいですので判断が難しいです。

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2024年10月23日水曜日

団地を買ってリノベーションの第一歩、団地の探し方

団地に詳しい建築家、団地不動産の吉永です。

しばらく、団地を買ってリノベーションするにあたって、どのような視点で団地を選べばいいか、どのようにリノベーションができるかについてお話してきました。今回からは実際、団地選びからリノベーション工事が終わるまでのプロセスについてお話していきます。まずは団地の探し方について。

箕面粟生団地

探すにはどのような団地がいいか、どのような部屋がいいか、ひいてはどのような暮らしがしたいかを決める必要があります。でも、これは抽象的で難しいですよね。
団地不動産がおすすめするのは、
まずは団地に足を運んでみる
ということです。たくさん団地を見てまわるとこの団地はいいな、ここは住みづらそうなど感じるうちに方向性が定まってくるものです。暮らし方もイメージできるでしょう。余裕があればこのブログで上げたポイント(掲示板など)も見ていくとよいでしょう。

箕面粟生団地

なお、見て回るときにバルコニーや玄関をあまりじろじろ見たり、あからさまに写真を撮っていると住民に注意されることがあります。もし声をかけられたら、失礼はお詫びしたうえで団地に住むことの参考に見て回っていると正直に伝えましょう。場合によっては住んでる人の立場から有益な情報が得られるかもしれません(かといってこちら声をかけるのは避けた方がよいです)。

どこに分譲の団地があるかは下記のマップをご覧ください。

箕面粟生団地


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2024年10月15日火曜日

団地リノベーションでの床防音のクリアの仕方

団地に詳しい建築家、団地不動産の吉永です。

床の防音についてはほとんどの団地で規則があります。

大きく分けるとどのような床材に張り替えても規則で決められた遮音等級(多くはL45 )が求められる場合と、フローリングに張替える場合にのみ求められる場合があります。


フローリングについては防音フローリングを使用すればOKです。最近では無垢のフローリングでも防音タイプが販売されていますのでコスト面さえクリアすれば対応できます。


もし、採用したい樹種のフローリングに防音タイプが無かったり、どのような床材の場合でも遮音等級が求められる場合はどうしたらよいのでしょう。その場合は床材とコンクリート床の間を埋める下地を防音タイプにすればOKです。




コストは高く、コンクリート床から仕上床までの高さに制限があるため使えるケースは限られますので、設計時に注意深く検討する必要があります。


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2024年10月8日火曜日

団地の断熱で最も効果があるのは

団地に詳しい建築家、団地不動産の吉永です。
団地の断熱で最も効果があるのは窓を二重窓にすることです。


壁に断熱をいれることも有効ですが、団地は窓が大きいので予算が限られるのであれば、まずは窓に手を付けるのがおすすめです。


いまある窓の部屋側にもう一枚サッシ(インナーサッシ)をつけることで、外からの暑さ寒さを直接受けにくくなります。気密性も上がるので空調効率もよくなります。


インナーサッシにもガラスがより断熱性が高いペアガラスを使ったり、日射熱を和らげるLow-eタイプを使っているものもありますが、そこまでしなくてもかなり効果はあります。


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2024年10月1日火曜日

年内、年度内に団地に引っ越しを考えている人はお急ぎを

団地に詳しい建築家、団地不動産の吉永です。

この時期恒例の記事を再掲します。


今年もいよいよあと二ヶ月ばかり、そして年度も後半に突入します。新年や来年度に向けて新居について考え始める時期ではないかと思います。中には団地に住み始めようと考えている方もいると思いますが、
「団地は空き家ばかりだから、すぐ見つかる。探すにはまだ早い」
と思っているあなた。急ぎましょう!その考えは甘いです。


団地は空き家ばっかりと思っていると大間違いです。まず、都市の中心部から歩いて通えるような位置にある団地は大抵満室で空いていません。なぜなら人気が高いから。多少古くても立地がよくて相場より家賃が安くしかも民間の賃貸住宅に比べて安心できるとなれば人気があるのも当然です。

例えば大阪市の福島区にある鷺洲第二団地もそんな団地のひとつです。いままで数組のお客さんをお世話しましたが2,3ヶ月は待たないと空きが出ません。また人気が高いので空きが出ても競争が激しく一般の方が確保するのはとても大変です。



中心部から離れれば大丈夫ではないかと思われるかもしれませんが、リモートワークが特別でなくなったコロナ禍以降は千里ニュータウンであっても空きは少なくなりました。



洛西ニュータウンなど最寄駅からバス便の団地には余裕がありますが仮に空きはあっても最上階はいやとか駅に近いほうがいいなと思って選び始めるとそのような条件のいい部屋はすでに埋まっていることが往々にしてあります。


つまり条件にピタリと合う団地を見つけるのには意外と時間がかかる。だから探し始めるなら早いに越したことはない。年内に見つけたい、ましてや引っ越したいとなれば今から探し始めた方がよいでしょう。団地不動産がそのお手伝いをいたします。

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