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気になる記事を見かけたので紹介します。
こちら↓
【ビジネスの裏側】築50年団地「無印良品」「女子大」コラボで“デザイナーズマンション”に変貌の仰天ビジネス…UR団地再生事業が新たなビジネスモデルに
ここ最近UR(とくに西日本支社)で行われている
無印や京都女子大とのコラボの人気振りを取り上げて
“建て替えや大型改装よりも経費は少なく、
新しいビジネスモデルとして期待できる”と紹介しています。
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団地のリノベーションをいくつか手がけた経験からすると
MUJI×URのように「こわしすぎず、つくりすぎない」作り方でも
見た目以上にお金がかかるものです。
この記者が書くところの「大型改装」が
どの程度のものを指しているかはわかりませんが
通常URが行っている最もグレードの高い改装であるリニューアルiと同等以上、
もしくは一般的な改装の2,3倍はお金がかかっていると思います。
(ちなみに京都女子大×URは現実的な金額に抑えたとのこと)
一方、家賃については一般のお部屋から比べて
びっくりするほど高いわけではないことを考えると
実は収益計画的には効率が悪いような気がします。
確かに今まで人気が無かった最上階が埋まることはすごいことですが、
収益的に肉を切らせて骨を断つようなことでは
簡単にビジネスモデルと言い切ってしまっていいのだろうかと思います。
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もし、“コラボ”団地がビジネスモデル足りえるとするならば
それは団地に目を向けてもらう広告的なビジネスモデルの方ではないかと思います。
ぼくが団地愛好家たちと団地はいいところだよ!という活動をしてわかったのは
とりあえずいい団地に足を運んでもらえればほとんどの人に
“団地に住んでみるのもいいなぁ”と思ってもらえるということです。
どんな宣伝よりもどんなリノベーションよりもそれが一番効果がある。
例えば無印などとのコラボによって
今まで団地に見向きもしなかった層に目を向けてもらう。
→そして団地って実はよさそうだと再認識してもらう。
→実際内覧に来てもらうことで団地のよさを体験してもらう。
→もし、リノベーション住戸に抽選で落ちたとしても
その団地によさに気がついた人が一般住戸に入居する。
→知り合いが遊びに来て、団地って実はよさそうだと再認識する。
→その知り合いも団地に住み始める。そしてその知り合いが…
というルーティンを生み出すところまでいけばビジネスモデル足りえるのではと思います。
これであれば数戸に集中してお金をかけるだけでほかの何十戸にも影響が派生する。
その点、団地愛好家の中でもファンの多い無印とコラボしたのはナイスな判断。
今後どこかとコラボするにもしてもこのあたりのことは踏まえてもらいたいところです。