こんにちは、団地不動産の吉永です。
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2月1日にスタンダードブックストアで開催された
『団地に住もう!東京R不動産』刊行記念
団地R不動産メンバートークショーに行ってきました。
団地R不動産がオープンするころにも
お話しを聞いたことがあります。
それから一年、実際団地を取材して
訪れたり話を聞いたりして接するうちに
本当に心底団地が大好きになったのでしょう。
一年前とは比べ物にならないくらい
目をキラキラさせて団地を語っていたのが印象的でした。
数々の魅力的な物件を掘り起こしてきたR不動産がこれだけ
無邪気に夢中になる姿をみればお客さんたちも
あぁ、団地って本当に面白いんだ!とわかってくれたのではと思います。
いいトークショーでした。
100席ほどの会場はほぼ満席、東京R不動産の馬場さんも
「団地という地味な話題にこんなに人が集まるなんて!」とびっくりしていました。
イベントの客席をざっと見渡すとほぼ30歳代の人たちでした。
まぁ、考えてみれば団地は当初この年齢層のために作られたもの。
50年経って一巡したのかもしれません。
まずは団地R不動産のメンバーがいままでの取材で
見てきた中で面白い団地についての紹介するコーナー
(これは僕も前に出てしゃべりたかった(笑))。
仁川団地など古くて味のある団地から
泉南尾崎などこんなところに建っているんだ!というすごい団地
館ヶ丘など緑がもさもさの団地など
メンバーが素直にスゲー!と感じてきたこと、
その驚きを伝えていました。
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次に団地R不動産が手がけているリノベーションプロジェクトの紹介コーナー。
観月橋団地から最近発表になった無印とURのコラボレーションリノベ「無印×UR」
(「無印×UR」については後日記事書きます)。
どちらももともとの団地のよさや痕跡とかを残しながらリノベーションしたとのこと。
特に新千里西町団地をシェアハウスにリノベーションしたケースでは
居室ごとに窓があるのでシェアハウス化しやすかったらしい。なるほど。
それと保証人が要らないというURの制度も
複数の人数で借りやすくしているところもあるようです。
団地はそのままでもいいもの持っているんですよね。
大阪府住宅供給公社のリノベーション事例も紹介されていました。
こちらはそれほど古くないのに仕上げをはがして躯体をむき出しにするとか
なかなか大胆なことをしています。ベイエリアだからロフトぽいのもありか。
その他、取手アートプロジェクトが行われている取手井野団地などが
紹介されていました。
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最後は質問タイム。
Q:団地に興味がない人にどうしたら団地に足を運んでもらえるか?
A:団地の中に人を引き込むコミュニティーを作ることがキーになるだろう
Q:団地R不動産で今後やりたいことはなんですか?
A:用途変更をして住宅以外にも使えるようにしたい。ファンドと組んでみたい。
Q:今、団地に住んでいるけど、普通の団地ではどこまで改装して構わないのか?
A:変えても構わないが模様替え基準にしたがって欲しい。
Q:団地のいいところを今に活かせないだろうか?
A:人口が団地が建て始められたころにもどりつつあるので
ゆとりを持った建て方は求められてくるだろう。
と、こんなやり取りが繰り広げられました。
いやはや団地てんこ盛りの2時間でした。
馬場さんが言うには今の活動はUR西日本が随分協力してくれている
おかげだそう。関東のURはここまで乗りが良くないらしいです。
このタッグはこれからも面白い団地の再活用を見せてくれそうです。