2012年6月30日土曜日

MUJI×UR団地リノベーションプロジェクトについて思うこと

こんにちは、団地家の吉永です。

無印良品とUR都市機構がタッグを組んで
団地を再生する『MUJI×UR団地リノベーションプロジェクト』
先ほど発表されました。


無印良品のアノニマスでシンプルかつ暖かみのある
デザインは団地のデザインと親和性が高く、
団地に住む若い世代の人たちの家に遊びに行くと
無印良品の家具をよく見かけます。なかには
ショールームですか?というほどそろえている方も。

先日、ワールドビジネスサテライトでもこの話題は
取り上げられました。
インタビューに応えた
ムジ・ネットの専務さんからは
「ノスタルジーとしても昔の公団住宅(←ここ注目!URではなく)を
大事にしていきたい」
「全部が全部新しくしなくても済む暮し方もある」
「わたしたち(無印良品)は古いものと新しいものの間に入っていければいい」
と実に的確なスタンスが語られました。

UR団地は今のままではいけない。
しかし76万戸全てを観月橋団地のように大々的に
リノベーションする
のは工事費や手間を考えると大変なことです。
「団地は今のものをリペアすれば住まいとして十分魅力的」
と思っている団地家の私としては
無印良品のプロダクトやデザインプリンシプルを
古い団地にスッと滑り込ませることによって
経済的かつ古い団地の好さをキープしつつ活かす
リノベーションが実現できるのではと期待しています。

2012年6月29日金曜日

京都タワー、東山、五山の送り火も!?
:河原町五条アパート

こんにちは、団地家の吉永です。

河原町五条アパートをUR都市機構様の
ご厚意で見学させていただきました。


より大きな地図で 団地家推薦団地 を表示

この河原町五条アパート、
バルコニーがないこともあり一見ビルのようですが
これも市街地住宅と呼ばれる団地の一つです。


銘板に“日本住宅公団”の文字が見えます。


さて、お部屋の方はどうかというと




おや、あれは?


窓の外には、こ、これ東山?!


そう、東山がパノラマで拝める団地なのです。


絶景なり。


また別の窓に目を向けると…
おや、あれは?


京都タワーがドーン。


なんと東山と京都タワーが一望できる団地でもあるのです。


屋上はさらに絶景です。



「大文字」も見えます。
周りにビルが建つまでは五山の送り火は全部見れたのではないでしょうか。
So,rich!


ここに以前お住まいだった住民の方々、なんともうらやましい!
こんなに素晴らしい団地もついに廃止か…残念。
元住民の方にこの団地の暮らしがどんなものだったか聴いてみたい。
特にまだ周りに高い建物が建ってなかった竣工当時にお住まいだった方。
もし情報をお持ちの方、ご一報いただけるとうれしく思います。


2012年6月26日火曜日

映画「さようならUR」を観て

こんにちは、団地家の吉永です。

映画「さようならUR」を観てきました。
UR都市機構 高幡台団地の73号棟の建て替えについてのドキュメンタリーです。

73号棟に残った住民、大家のUR、
弁護士、構造設計家、NPO、学者、仕分け人、政府、
(直接映ってはいないけど)自治会と高層棟以外の住民などなど…
この映画に映し出された人々がそれぞれの意見を持っている
(73号棟住民すらも家族間で意見が違うこともある)。

多分ぼくがそれぞれの立場にあればそれぞれと同じ意見を持つだろうと思う。
それぞれの立場の人が自分が思うベストな解決方法を示しているけど
自分の“ベスト”が違う立場の人の“ベスト”と同じとは限らない。
それぞれがかみ合わないためにだれも幸せにならない事態が起こっている。
みなが同じテーブルでみんなが幸せになる方法を考えることを
スタートさせるにはどうしたらいいだろう?
とこの映画を観て思った。
裁判がベストとはどうも思えない。

この映画、多くの人に見てもらいたい。そして
誰が悪いとか誰が勝った負けたを決める見方だけは決してしないで欲しい。
映像を見て感じるであろうもやもやのエネルギーを
みんなが幸せに暮らすための方法を考えるエネルギーへと変換して欲しい。
それが団地に限らず、日本の住宅の未来のためになるはずだ。

関西はシネヌーヴォXにて7月6日まで。
シネヌーヴォでの「さようならUR」の紹介はこちら→

2012年6月14日木曜日

朝日放送「キャスト/アレ・キニナール」で団地が取り上げられました

こんにちは、団地家の吉永です。

もう先週になりますが朝日放送夕方の情報番組「キャスト」のワンコーナー
「アレ・キニナール」で団地が取り上げられました

私も取材協力と出演をしました。
今回は団地に若い世代が住むようになってきた、という内容で
若者向けのリノベーションが大人気の観月橋団地と
竣工時より根強い人気のある富田団地、そして
千里ニュータウンの子育てカフェが取り上げられました。

富田団地のロケには私も同行したのですが、
若い奥様方と子供たちがたくさんいてびっくりしました。
しかも親子共々実に楽しくお住まいの様子。
お子さんにとってはあんなに虫がたくさんいて楽しいだろうし、
奥様方も子供が伸び伸びと暮らせる環境と
採光通風が抜群の部屋を気に入ってくれている。

単に安いから仕方なくというわけではなく
本当に富田団地の住環境に惚れ込んで住んでいる。
そこには高齢化が都市伝説ではないかと思うくらい
生き生きと若い暮らしがありました。たしかに
高齢化はしている、しかしそれが全てではない。
そんな姿を伝える手助けができてこんなにうれしいことは
ありません。

団地の神様に感謝しよう。

2012年6月12日火曜日

鉄道車庫の上が団地!|西台アパート

こんにちは、団地家の吉永です。

西台アパートに行ってきました。


車両基地の上にある団地です。


鉄な団地好きにはたまらない団地ではないでしょうか。


スロープをてくてく歩いて団地のある人工地盤に向かいます。


登りきると団地ドーン。



全部同じに見えますが一棟だけ都公社。
あとは都営団地です。



人工地盤の上は一つの町のようになっていて
保育園から小学校(最近廃校)、公園そして店舗もあります。
極端に言えば中学校まで一歩も下界に下りなくても生活できる団地です。



住民の方のお許しを得て建物の中に入れていただきました。



廊下のツインコリダーが大迫力。



上まで登ると絶景です。



住戸内にも入れていただきました。

写真:高橋法子


写真:高橋法子


写真:高橋法子

窓、ベランダからの風景。



現在団地全体で随時リフォーム工事が進んでいるそうです。
さて、どんな風に変わるのでしょう。



2012年6月4日月曜日

6月6日(水)朝日放送「キャスト」で団地が取り上げられます

こんにちは、団地家の吉永です。

TV番組のお知らせをひとつ。

朝日放送夕方の情報番組「キャスト」のワンコーナー
「アレ・キニナール」で団地が取り上げられます。

6月6日(水)17時20分ごろ放送とのこと。

“理想的な住まいとして若者に人気の団地がある”という内容で
若者向けのリノベーションが大人気のK団地と
竣工時より根強い人気のあるT団地が取り上げられます。

吉永がネタ提供兼出演で取材協力させていただいております。

K団地については
コンセプトをはっきりさせてリノベーションすれば
若者が喜んで住む団地になるということを、


T団地については
昔のままでも十分若者、特に子育て世代に団地は人気だよ


という点に注目してご覧いただければと思います。