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花畑団地でのUR団地再生デザインコンペ
いよいよ今日13時より二次審査が行われますね。
※審査結果が出る前にこのブログを書いています。
僕は残念ながら二次審査には残りませんでしたが
どの案が実施案となるかは気になるところです。
一次を通過した案には団地愛好家的に
“これならいいなぁ”と思うものもあるし
“これはちょっと…”というものもある。
そこで、審査結果が出る前に団地家として
評を書いておきたいと思います。
※web上で公開している図面が小さいのでもしかしたら
いろいろ大事なことを見落としているかもしれません。
読み間違えがあったらすいません。
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今回のコンペのポイントは二つあります。
(1)どのような層をターゲットにするか
(2)オリジナルのどこをどう改修するか
そして僕が気になっていたのは
「(1)のためにどう(2)を設定しているか」という二点でした。
「どの程度オリジナルを注意深く観察した上での改修になっているか」
で、一次通過案(一覧はこちら→)を見ると
(1)に関しては
“若い夫婦”など漠然とした設定の案は
コンペの主旨からすると残念だなということ。
(2)については
オリジナルの団地を単にスケルトンとして扱ったり
元のままでも十分開放的なのに室内を狭くしてまで
バルコニーを中に食い込ませている案については
今のままでも十分魅力的なのに
残念だなということを感じました。
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一方これはいいなぁと思ったのは
嶋田洋平案と青木健・松原正佳案です。
・嶋田洋平案はターゲットがはっきりしているし
オリジナル間取りの開放性をわかった上で
子育て空間に生かしているという印象を受けました。
・青木健・松原正佳案は一見大胆に変えているように
見えますが、塔状に建つポイントハウスの
四方に開放されたいい意味での方向性のなさを
階段によってさらに強化していて
これはやられたなと思いました。
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さて、どの案が採用となるでしょうか。
楽しみなような不安なような。
追記)
上記の文は審査結果が出る前に書いたものです。
さきほどtwitterで一部の審査結果を知りました。
最優秀は藤田雄介案とのこと。
藤田さんおめでとうございます。
嶋田洋平案は優秀賞だったそうです。残念。
参考)
コンペの対象となった花畑団地27号棟
花畑団地27号棟とほぼ同じ間取りの津雲台団地インテリア