2011年11月7日月曜日

仁川団地の見所その1:地形を匠に生かした外部空間

こんにちは、団地啓蒙家の吉永です。

「関西団地界のマスターピース-仁川団地見学会」
いよいよ次の日曜13日に迫りました。
お申し込み方法などはこちら→

見学会の予習として仁川団地の見所を
数回にわたってお話しましょう。

仁川団地の魅力は
日本住宅公団初期の設計思想とデザインを今に伝えていること。
同時期の団地は他にもまだありますが、
これほど特徴的に残っている団地は全国を見渡してもここだけです。
まずは特徴その1:地形を匠に生かした外部空間



仁川団地が建設された昭和30年代前半は
まだ土木重機が未発達であったこと、
そして工費を節約する必要があったため、
なるべく造成工事を減らす必要がありました。
そこで元の地形になるべく手をつけなくてすむように
建物配置やデザインが考えられました。
そして公団の当時のデザイナーたちはその悪条件を
逆手にとって地形の起伏を生かして
変化に富む外部空間を設計しました。

現存する公団団地の中で仁川団地はそれが最も
よくわかる団地です。見学会の折は
そのダイナミックなランドスケープを堪能してください。