2025年5月27日火曜日

団地リノベーション設計の進め方|自分の暮らし方にあった照明の選び方

団地に詳しい建築家、団地不動産の吉永です。

一般的に照明器具は部屋の中央、天井に大きなものを設置するスタイルが多く、リノベーション前の団地でも、それを前提とした引っ掛けシーリングが備え付けられていることがほとんどです。


小さな部屋であれば、天井に一灯あれば十分かもしれませんが、LDKなどの広い空間を全体的に明るくしようとすると、かえって明るくなりすぎてしまい、部屋にのっぺりとした印象を与えてしまうことがあります。読書や作業など手元は明るい方がよいのですが、部屋全体を均一に明るくする必要はありません。


そこで、照明を「空間全体の明るさを支えるベース照明」と「必要な場所を重点的に照らす補助照明」に分けて考えるのがおすすめです。ベース照明は小さなもので十分。たとえば、壁を照らす間接照明をベース照明とし、手元はスタンドライトなどで補えば、天井もすっきりと整います。


また、照らす方向や明るさを自由に調整できるライティングレールを設置すれば、暮らしながら照明器具の位置や種類を試して、自分に合った明るさを探すこともできます。



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