2014年4月8日火曜日

[しんかな団地リペア]住まい手自身も「いい団地だから、なおして暮らす」住まい

こんにちは、団地不動産の吉永です。
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レビック新金岡の日根野さんからこんな話を聞きました。

いままでフローリングや建具はいわゆる新建材を使ってきたけど、
安いからという理由で新建材が採用したとしても
修繕のたびに余計にお金がかかるのではないのではないか。
かえって無垢のフローリングや製作物の建具や塗装の方が
10年、20年、30年と長い目で見ると得なのではないかということでした。

たとえば新建材だと張り替えないといけないような凹みや傷も
無垢のフローリングではアイロンをかけたり削ったりすることで
補修することが出来ます。そしてそれがかえっていい味を出してくれます。

また、出入り口の扉だけ取り替えようとしても新建材だと
扉と枠がセットなので同時に枠も替えなければなりません。
そして枠も替えるとなると壁を傷めることになるので壁も直さないといけない。
昔ながらの建具屋が製作した建具であれば扉を替えるだけで済むところが
望むと望まざるに関係なく部屋全体を改装するようなことになりかねません。
塗装の仕上げであれば部分的に剥がれてもそこだけタッチアップすれば直せます。
しかし壁紙では全体を張り替えないといけません。

それならばコストは高くても後で修繕がしやすく
しかも質感のいい建材を選んだ方がお得なわけです。
不動産屋からこういう発想がでるのは最初意外でしたが
お客さんにいいものを提供したいという不動産屋の原点に帰れば
あるべき発想なのかもしれません。

そしてそんなレビック新金岡を共同で計画したしんかな団地リペアで
採用しているのはまさにリペアしやすい建材が主です。
使えば使うほど味が出るし、痛んできてもリペアしながら使い続けることができる。
しんかな団地リペアは作り手の手を離れてからも住まい手自身が
「いい団地だから、なおして暮らす」ことができるわけです。
しんかな団地リペアは住まい手も団地をリペアしながら住み続ける住まいなのです。