2012年6月26日火曜日

映画「さようならUR」を観て

こんにちは、団地家の吉永です。

映画「さようならUR」を観てきました。
UR都市機構 高幡台団地の73号棟の建て替えについてのドキュメンタリーです。

73号棟に残った住民、大家のUR、
弁護士、構造設計家、NPO、学者、仕分け人、政府、
(直接映ってはいないけど)自治会と高層棟以外の住民などなど…
この映画に映し出された人々がそれぞれの意見を持っている
(73号棟住民すらも家族間で意見が違うこともある)。

多分ぼくがそれぞれの立場にあればそれぞれと同じ意見を持つだろうと思う。
それぞれの立場の人が自分が思うベストな解決方法を示しているけど
自分の“ベスト”が違う立場の人の“ベスト”と同じとは限らない。
それぞれがかみ合わないためにだれも幸せにならない事態が起こっている。
みなが同じテーブルでみんなが幸せになる方法を考えることを
スタートさせるにはどうしたらいいだろう?
とこの映画を観て思った。
裁判がベストとはどうも思えない。

この映画、多くの人に見てもらいたい。そして
誰が悪いとか誰が勝った負けたを決める見方だけは決してしないで欲しい。
映像を見て感じるであろうもやもやのエネルギーを
みんなが幸せに暮らすための方法を考えるエネルギーへと変換して欲しい。
それが団地に限らず、日本の住宅の未来のためになるはずだ。

関西はシネヌーヴォXにて7月6日まで。
シネヌーヴォでの「さようならUR」の紹介はこちら→